noafaの日記

紆余曲折の人生経験をありのままに綴ります。

最上級のホルモンバランスの乱れ

2017年11月3日

 夫が真夜中の徘徊のうちにお風呂に入って、YouTubeを見た。というか、これを書くためにBGMを流そうと思ったのだ。そしてYouTubeを開くと、トップには結婚式のエンディングにも使用した平原綾香の「おひさま」が出てきて、聞いた。彼女の優しい歌声と、歌詞を聞いて、思い出した。私は夫に出会った時に「全てが愛おしい、そう思えた」のだった。夫の全てが愛おしいという意味ではない。世界の全てが美しいと感じたのだ。自分が存在すること、出会えた人、全てに意味があって全てが愛おしいと、そう自然と思えた。だから、生活の不満を言って、夫に感情をぶつけた私は、なんという事をしてしまったんだろうと、涙が止まらなくなった。彼が帰ってきてもなお、こんなにみっともない姿を見せてしまった。だから「ヨウスケ、ごめんね。」とベットの中で言った。「大丈夫?」「自分が言ったことで俺が傷ついてると思ったの?」「俺に捨てられると思った?」などと言う夫。捨てられるとは思ってないが、傷つけたとは思った。でも、彼には傷つけられたという自覚はなさそうだ。しかし、傷というものは本人の自覚なしに付くものだ。それを知っている私は、だから謝った。夫は「寝よう。明日また新しい自分に生まれ変わるでしょ。」と言った。バカなのか、心清らかなのか紙一重である。私はその後も涙が止まらなかった。

朝になった。9時以降に来るはずの宅急便が7時半に来て、起こされた。今日も体が怠い。まだお腹が痛い。昨日、散々いろいろあったから、今朝ぐらいゆっくりしたいと思ってソファーに座っていた。いつも夫がゴロゴロするソファーだ。今日ぐらいご飯を用意したくなかった。それぐらい夫は察してくれたのか、、、寄り添って体をぎゅっとしてくれる。けれど、彼が言ったのは「ご飯とみそ汁だけでいいよ、本当に」と優しい声で言うのである。真顔だ。バカ、どうして今日ぐらいそれを自分で用意出来ないんだ。さらに言えば、それを私の分まで用意してみろ!毎日買い物に行って、小さい冷蔵庫の在庫をマネジメントして、毎日どれくらい減るか分からない白ご飯を用意してみろ!私はそれを休みなしでやってるんだよ!腹が立った。でも、気力を振り絞って、昨日は反省したし、朝ご飯を用意した。その間も、夫は布団に戻った。なんであなたが?月のモノなんて一生経験しないあなたが?布団でゴロゴロ出来るんだよ?食事の後も一緒だった。洗い物もしない。洗濯物もしない。物は出しっぱなし、そしてゴロゴロして適当な事をブツブツ言っている。今日は両親が自宅へ来るのに布団もバサッと起きたまま!誰が直すと思ってんだ!!話題の議員の「ちがうだろ~~」じゃないけど、女性は脆く、傷がうずくとこういう心理になるのである。ホルモンの関係もあると思う。

昨日、食事中に腹が立ったのは「社会性がないと心の安定がなくなる。人は社会性の中でしか、幸福を感じられない。」と、夫が言ったことである。昨日は純粋に「そうかもしれない」と思った。けれど、冷静になってみて、やはり違う。社会性など、外に出ても簡単に築けるものではない。会社に行っていれば社会性があると勘違いしているサラリーマンとずっと仕事をしてきたけど、会社の椅子に座って即社会性があるなんて表面的な話だ。今、私が一番悩んでいるセンシティブな問題だ。働きに行くのは簡単だ。だけど、それが本当に自分らしく生きられるということなのか?という疑問がずっと頭をぐるぐるしているから、せっかく結婚して東京に出てきたのだから、今までと違うことをしようという目的をもってやっている。それを「社会性がない」などと簡単にくくった夫の言葉が私を傷つけていた。夫はやはりただの鈍感だ。尋常じゃないぐらいの鈍感力がある。それがたまに人を傷つけるということをもっと理解すべきだ。でも、これは私がどうこう言う話じゃない。本人が気づかないと何の解決策にもならないのだ。だから、今日は夫の出社時に見送りを初めてしなかった。それほど腹が立っていた。だからlineで「今朝から私が何で怒っているか、ちゃんと考えてきてね」と送った。

こうやって、無休無銭の専業主婦という職業に疲れ果てて、多くの女性は働きに出るのか。やっと理解が出来た。彼女たちも心の奥に傷があるのだ。でも、やはりこのインセンティブは良くないと思う。こういう労働力を政府も食ってかかろうとしているし、もっとパートナーである夫の理解があり、協力がなければ、ただ単に、家庭という単位から会社という単位に逃げ出しただけだからだ。会社に属していた際に見た、そういう人種の心無い言葉には参った。「どうして結婚しないの?」とか平気で言うのである。こういう事を言う人種は、やはり家庭内をマネジメント出来ていないデリカシーの無さだ。あぁ、どこの世界へ行っても同じだ。人の振り見て、我が振り直そう。ただ、言うのは易し、するは難しで、一体どうしたらいいんだろうか。